喪服は一生は着られない。その年に合ったデザインを。60代編

もうずいぶん前の話ですが、25歳のころに母方の祖母が亡くなり、その時に初めて喪服を購入しました。それまでは、母の若い頃のものを借りたり、普通の黒いワンピースを着たりしてなんとなくごまかしていましたが、これからは着る機会も増えるだろうと思い、思い切って購入することにしました。

初めて購入するので、どこで、またどのくらいのものを選んでいいかわからず、母や周りの人に聞いて、せっかく買うんなら、いいものを買っておいた方がいいだろうということで、市内のデパートの礼服売り場で買うことに決めました。
そのデパートで、店員さんにいろいろ説明を受け、結局私が購入したのは、一年を通して着れるような、ワンピースとボレロのセットで、合計7万円くらいでした。

当時はまだ働き始めたばかりであまりお金もなく、7万円は正直いって、かなりの高額出費でしたが、店員さんから「いいものを買っておけば、一生ものになりますから」と言われ、確かにそれは見た目もまた触った感じも、いいものだとわかるものでしたので、思い切ってそれを購入することにしました。

また、その時、私はまだ25歳で、これから結婚や出産で体型が変わることもあるかもしれないし、少しゆったりしたサイズの方が何歳になっても着れるだろうというアドバイスを受けましたので、いつも着ている服よりは、ワンランクサイズ上のものを購入しました。
それからはしばらくの間、父方の祖父母、叔父や叔母、また会社の人のお葬式が続いたので、その時購入した喪服は、かなり活躍しました。

けれど、その後しばらくお葬式もなく、5年前くらいに久しぶりにお葬式がありました。その時、以前購入した喪服を着て行ったのですが、どう見ても周りの人と比べると、私の喪服はデザインが古臭く感じました。着るたびにクリーニングに出して、丁寧に管理してきたので、生地は相変わらずいいのですが、やはりデザイン的には古めかしく、また、幸か不幸か体型も変わらなかったので、ぶかぶかで格好悪く、次に葬式があった時には、とうとう買い替えてしまいました。そして、今度購入したのは、近所のショッピングモールで1万円くらいのものでした。

喪服なので、誰にも見せるわけではないし、そういうことが気にならない人ならが、「一生ものになる」という言葉も嘘ではないかもしれませんが、私の場合はちょっと抵抗があったので、もう以前の喪服を着ることはないと思います。これから先は、手頃な値段のものを、必要になったその時に、購入すればいいと思っています。

もうすぐ60歳ですので、この歳に合った喪服を買おうと思っています。出番も多くなりそうですからね(笑)≪60代喪服